植木鉢
サイズ 約 内径100mm×外径114mm×H77mm

兵庫県で作陶されているdairokuさんの作品です。

元々は看護師をされていましたが、ある事がきっかけで写真学校に通うようになり、その後は写真作家としても活動されていました。
フランスでも展示されたりと積極的に活動されていたとの事でしたが、この先もフォトグラファーとして活動を続けていくことに疑問や悩みを抱えていた頃に、珠洲焼のドキュメントを見て陶芸に関心を持ったとのことでした。

それからすぐに珠洲市に陶芸体験をしに行き、土と触れ合い、自然に自身の身体を委ねることの楽しさを感じたそうです。
その体験が、dairokuさんが幼少期に過ごした自然の中での遊びや、成長の過程で培った自然との関わりで得た感性を呼び起こしたのかもしれません。

dairokuという作家名は、代々その土地を大切にしていた先祖が龍野藩主の舟作りを任されていた時に使用していた屋号の「第六」からもらったものとのこと。
現在は元々は祖母の美容室であった店を工房として改良し、先祖が大切にされていた土地で焼締の器を中心に作陶されています。

「物質」「日常」「感覚」といったキーワードを大切に作陶されており、使い手が日常の中での心地良い違和感により、ハッと何かを気付かされるような作品を作っています。

作品の幅も広がり、最近ではクラフトフェアなどにも積極的に参加されるようになってきています。
今後、更なる進化が期待されるdairokuさんの作品を是非手に取ってみてください。