お猪口
サイズ 約 W71mm×H43mm

東京都で制作されている沖田奈央さんの作品です。

沖田さんの作品は吹きガラスではなく、石膏型を使い、窯でガラスを溶かして制作するキルンワークという方法で作られています。
制作工程が幾つにも分かれており、それぞれの工程に時間を要するため、一つの作品を生み出すのにそれなりの時間が必要となります。

吹きガラスのような、その瞬間瞬間の判断と決断が常に求められる緊張感や緊迫感の中での制作とはまた少し違った印象を受けます。
ゆっくりじっくりと制作における工程や流れる時間と向き合いつつ、自身の内面との対話を通した表現が映し出される。
そんなイメージを受ける沖田さんのキルンワークでのガラス作品は、ガラスだけれど優しくて柔らかく、繊細。
けれど、大胆で自由で軽やかな色彩が感じられます。

この張り詰めたような凛とした空気にも、涼しさが恋しくなる暑い夏の日にも。
どんな季節にもそばに置いておきたくなる沖田さんの作品を、ぜひ手に取ってみてください。