虎文貝目ジョッキ / 須釜優子
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虎文貝目ジョッキ
サイズ 約 W77-88mm×H135mm
須釜さんは三重県の伊賀市で作陶されています。
埼玉県出身ではありますが、幼少期はインドネシアやシンガポールなどで過ごし、多様な文化に触れて育ったそうです。
大学卒業後に一度旅行会社に就職されるものの陶芸家になるべく、京都伝統工芸大学校に再入学し陶芸を学んでいます。
卒業後は、在学中からその魅力に引き込まれた伊賀焼の巨匠、谷本洋さんの元で13年間修行されていました。
須釜さんの作風は伝統的な伊賀焼で、灰が溶けて緑のガラス質となった美しいビードロが特徴の作品です。
しかし、随所に見てとれる印花によって施された模様が、須釜さんが作り出す特徴的な伊賀焼となっています。
またタタラ作りで成形された作品の裏側にも繊細な模様が敷き詰められており、まるで植物によって生み出されたかのような景色を見ることができます。
伊賀焼は一般的には土味が強く、大らかで力強い印象のある焼物ですが、須釜さんの作品はそこにプラスして柔らかさや優しさなどの力強さとは一見相反するような雰囲気を携えています。
それは女性ならではのものというだけではなく、多様な文化の中で育ち、受け止めてこられた須釜さんだからこそ生み出せる作風なのかもしれません。
ぜひこの機会に、美しいビードロと力強さと優しさを携えた作品を手に取ってみてください。