旅茶盌
サイズ 約 W154mm × H60mm

東京都の日野市で作陶されている紫蓮さん。
その独創的な表現方法はディティール、テクスチャー、色彩ともに唯一無二の美しさがあります。

赤や青、緑、黄色、紫など多彩な色合いで魅せる代表的な作品から、カサカサ、ボコボコ、ザラザラといった釉薬の質感で表現された退廃的な雰囲気の作品など、多種多様な表現方法を駆使されています。

そういった多彩な表現を使いつつも、全ての作品の中で一貫して受ける印象が「刹那」です。

紫蓮さんは人間では成しえないような自然が作り出す美しさからインスピレーションを受けることが沢山あるそうです。

淡く儚く散る桜や、木々の木漏れ日が放つ輝き、水面に映った朦朧とした鏡面像、息絶えた後に残る風化した形骸。

まるで、そういったある瞬間に放つ美しさを閉じ込めたような作品が生まれるのも、紫蓮さんが日常の中での「刹那」に見出した美しさが反映されているからなのかもしれません。

紫蓮さんの作品はどの作品も個で成り立っています。
もちろんシリーズとしての作品もありますが、印象としてはアルバムの中の一曲というような感覚で、どの作品も個性が際立っています。その個が集まることでストーリーが出来上がるような印象です。

ですので、どの作品も一つ一つが唯一無二なんです。

ぜひ、この美しくも儚い「刹那」を閉じ込めた作品を手に取ってみて下さい。